寛延元年(1748)初演。時代物三大名作のひとつ。元禄15年(1702)の赤穂浪士討ち入りを「太平記」時代に仮託して描いている。必ず大当りを得るため劇界の独参湯(起死回生の妙薬)と言われ、全編すべてがみどころといってよい。 展示資料は、全段収録の6行正本。芝居を丸ごと収めた正本は丸本とも呼ぶ。複数の板元の名が認められる。別々に出版されたものを後で合本したものか。