資料解説
資料解説の一部は伊藤節子氏(元国立天文台)と平岡隆二氏(長崎歴史文化博物館)にご協力いただいた。無記名の解説は中村士による。
所蔵機関名表示のないものは、東京大学総合図書館所蔵である。
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戦後じきに河出書房から出た、『天体力学の基礎』第1編の第1上(1947)及び第1下(1950)がこの英文叢書の元である。理論天体力学であるため、内容はほとんど数学書に近い。
第1巻は力学原理と変換理論、第2巻は摂動理論で、米国のマサチューセッツ工科大学出版部から出た。その後は日本学術振興会から発行され、第3巻は天体力学における微分方程式、第4巻は周期解と準周期解、第5巻は三体問題のトポロジーを扱っている。