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世界天文年2009によせて  展示資料一覧

資料解説
資料解説の一部は伊藤節子氏(元国立天文台)と平岡隆二氏(長崎歴史文化博物館)にご協力いただいた。無記名の解説は中村士による。
所蔵機関名表示のないものは、東京大学総合図書館所蔵である。

32 日本その日その日
Japan day by day
Edward S. Morse、Boston : Houghton Mifflin, 1917

米国人エドワード・モースは、シャミセン貝など腕足類の研究のために明治10年(1877)に私費で来日した。やがて、東京大学の動物学教授に就任する。横浜から新橋に至る汽車の窓から大森貝塚を発見したことは有名な話である。モースは本書を、初来日(1877)から40年もたって米国で書上げ出版した。多くの人を感銘させたモースの巧みで独特なスケッチがたくさん載っており、人類学的、民俗学的な価値も高い。

本学の「モース文庫」は、大正12年(1923)9月の関東大震災によって受けた大被害から復興させるために、エドワード・モースが個人的に寄贈した文庫で、この名著"Japan day by day"も含まれている。メンデンホールがこのモースの誘いに応じて東京大学の物理学教授になり天文学も教えた経緯、モースとメンデンホールの交流などは、「附録」の文を参照いただきたい。

【参考】石川欣一訳『日本その日その日』(東洋文庫、平凡社,1970-1971)
    『東京大学創立130周年・総合図書館再建80周年記念特別展示会-世界から贈られた
    図書を受け継いで-展示資料目録』(東京大学附属図書館,2007)

日本その日その日
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