シカゴ博覧会のアメリカと日本
●コロンブス大陸発見400周年を記念して、1893年にミシンガン湖畔で開催されたシカゴ博覧会は、
別名ホワイトシティーと呼ばれる純白の塗装がされたパビリオン群と、フェリスの大観覧車を展示
することにより、アメリカがヨーロッパ、旧世界より工業的優位に立ち、人類文明の指導者たる
実力を備えたことを誇示するための博覧会となりました。
日本は輸出の振興、近代化、工業化を世界に印象づける場とするため、ジャポニスムを前面に打ち
出した「鳳凰殿」「茶店のある日本庭園」や、12羽の「鷹の置物」(鈴木長吉作成)(東京国立近代美術館蔵)
等を展示しました。
アメリカ合衆国はこのような日本の思惑を利用し、自らの同盟者に仕立てあげることによって、
ヨーロッパを中心とした旧世界に対する新興帝国としての存在を誇示したのです。
- Page 1
- 人工池から望むホワイトシティ
- 群衆
- 北西側から見た農業館の夜景
- フェリスの観覧車
- Page 2
- Page 3
- 展示の為に送り出される12個の鷹
- 鷹の置物
- 日本の森林地図
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