1900年パリ万博と日本人留学生



    ●1900年パリで開催された万国博覧会は、19世紀を回顧し20世紀を展望する、博覧会
    史上もっとも大規模で華やかな博覧会となりました。セーヌ川を挟んだ広い会場内に
    は、当時の移動手段である馬車に加えて、電力による高架電車や動く歩道が設置され、
    水の宮殿・幻想宮などの芸術的な建造物は、夜間照明により一層魅力的な景観を提供
    していました。この博覧会以降、パリは「花の都」「芸術の都」と称されるようになっ
    たのです。

     当時のパリには世界中の青年たちが集まっていました。その中には大勢の日本人もい
    ましたが、華やかなパリをめざした若者が多かった一方で、帰国後に各斯界を担う役目
    を期待されて派遣された壮年の留学生たちも大勢おり、彼らはその後の日本美術史など
    も書き換えることになりました。


  • Page 1
    • 会場内の人々
    • 水の宮殿の夜景
    • アジアの人々
    • 幻想宮
    • エッフェル塔の夜景
  • Page 2
    • 熱気球
    • ファッション
    • 動く歩道
  • Page 3
    • 普賢菩薩像
    • 尾形光琳筆小野小町草紙洗図

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