ごあいさつ

     東京大学附属図書館では毎年、総合図書館をはじめ各部局図書館・室で所蔵している
    貴重な資料を、学内外の多くの方々にご覧いただくための展示会を開催しています。

     今年度は、19世紀から20世紀初頭にかけて世界各地で開催された、万国博覧会関係の
    コレクションを中心とする展示を一般公開いたします。

     まだ記憶に残る大阪の日本万国博覧会、筑波の国際科学技術博覧会をはじめ、2005年
    には愛知での日本国際博覧会が予定されていますが、万国博覧会の歴史は、人類がどの
    ように発展してきたかをたどるものであります。万国博覧会は、それぞれの時代の政治
    や文化のあり方に大きく影響を受け、また影響を与えるものでもありました。

     今回の展示資料は、見て楽しめるものを中心に、さまざまの博覧会の雰囲気を感じら
    れるように心がけて選びました。

     また、展示期間中に万国博覧会をテーマに、本学の5教官による連続講演会を企画して
    おります。万国博覧会をそれぞれ違った切り口からとらえたお話をしていただきます。

     なお、今回の展示会の企画にあたりましては、本学社会情報研究所の吉見俊哉教授の
    ご指導・ご協力をいただきました。この企画を担当した附属図書館展示委員会の職員と
    ともに、心からお礼を申し上げます。

      平成15年11月

       東京大学附属図書館長
        小宮山 宏

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