はなみじろう
73.花見次郎
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A00-洒竹2866
升六編。刊本、半紙本1冊。原題簽、中央無辺「花見次郎」。寛政12年(1800)春、井眉序。27丁。刊記「刷刀 村上求古堂」。巻末に編者みずから「花あるかぎり風狂を尽して」という本書は、古来、桜の名所として知られる吉野・初瀬・嵐山の3巻、各8丁からなり、各巻、その地を題とする俳文を掲げ、当地の桜の花弁を貼付、続いて発句、歌仙を収める。掲出箇所は初瀬の桜である。多くの種類を集めて詠んだ桜尽くしの作品は、和歌、俳諧、狂歌等ジャンルを問わず少なくないが、実物の花びらを貼り付けた本書は、なかでも粋狂な作。 (小林)


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