28.むさしぶり
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A00-竹冷114
千春編。刊本、半紙本1冊。天和2年(1682)3月、季吟序。原題簽、中央、枠あり(枠の外周が切り取られている)、「むさしふり」。内題「武蔵曲」。23丁。刊記「天和弐年弥生上旬/京二條寺町/寺田重徳梓」。印記「鶯亭金升蔵書」「萩原乙彦避険危斎蔵書」等。版下は重徳。千春が江戸滞在中の俳交を記念して編んだもので、入集者の殆どが蕉門周辺の俳人である。所収句には漢詩文調や字余りが顕著であるが、単なる漢詩文の換骨奪胎に留まらず閑寂な詩趣の摂取が見て取れるなど、『みなしぐり』に直結する作品であると言われる。 (千野)


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