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1000万冊に至る軌跡

東京大学は前身諸校の流れを汲み、1877年に創設されました。

前身諸校の蔵書も本学へ受け継がれ、以来、本学では図書館機能の進化とともに蔵書を充実させてきました。

本学と附属図書館の歩みと蔵書の推移をまとめましたので、ご覧ください。

1877年度の法・理・文三学部の蔵書数は 「東京大学百年史」部局史四 p. 1189による。
1877〜1960年度までの正確な蔵書数は不明。 特に1923年の関東大震災で多くの蔵書を焼失しており、 単なる右肩上がりではない。
1961~2023年度の蔵書数は各年度の附属図書館統計表による。

▼明治 ▼大正 ▼昭和 ▼平成 ▼令和

明治


1877年 4月

東京大学創設。法・理・文および医学部を設置


1877年10月

神田一ツ橋の法理文三学部の構内に図書館を設置

当時の蔵書数はおよそ54,000冊

本郷の医学部には東京医学校から引き継いだ書籍室があった。


1878年11月

医学部に書籍展覧室を新設


1884年 8月

法学部・文学部が本郷に移転


1885年 9月

理学部が本郷に移転


1885年12月

理学部から工学関係学科を分離し、工芸学部を設置


1886年 3月

帝国大学令公布。法・医・工・文・理の5分科大学および大学院を設置

工科大学は工部大学校(1877年開校)と東京大学工芸学部が合併して改組


1886年 3月

図書館の名称を「帝国大学図書館」に改称


1888年10月

明治政府の修史事業が帝国大学に移管される

1895年に文科大学の所属となり、1929年に史料編纂所と改称、1950年に大学附置へ。


1890年 6月

東京農林学校を帝国大学に統合し、農科大学を設置

東京農林学校は1874年設置の農事修学場に端を発し、東京山林学校を統合して1886年に設立

農科大学
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1892年 8月

帝国大学図書館の独立の建物が新築落成

旧図書館外観
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1897年 6月

京都帝国大学の創設に伴い、帝国大学を東京帝国大学と改称


1897年 6月

図書館の名称を「東京帝国大学附属図書館」に改称(以下、附属図書館という)


1900年 5月

経済統計研究室開設(経済学図書館の源流のひとつ)


1906年12月

医科大学薬学科図書室設置(薬学図書館の源流)

大正


1913年 9月

商業資料文庫開設(経済学部資料室の源流のひとつ)


1916年 4月

伝染病研究所(1892年11月創設。現在の医科学研究所)が東京帝国大学附置となる


1919年 2月

帝国大学令改正により、分科大学を廃して学部を置く

本学に法・医・工・文・理の各学部のほか、
法学部から経済学科と商業学科を分離して経済学部を新設。


1923年 9月

関東大震災により附属図書館の建物が炎上全壊、蔵書が焼失

図書館事務室及び書庫の残骸
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1923年 9月

国際連盟で東京帝国大学図書復興援助の決議


1924年12月

ジョン・ロックフェラー・ジュニア氏より、附属図書館復興のため400万円の寄付を受ける


1925年11月

地震研究所設置

昭和


1927年 2月

明治新聞雑誌文庫が法学部附属施設として設置されることが決定


1927年 3月

現在の法学部研究室図書室の建物(法3号館)が完成


1928年12月

附属図書館の新館が竣工(現在の総合図書館)

新図書館全景(西北方より正面を望む)
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1929年12月

明治新聞雑誌文庫が総合図書館に隣接する新築棟地階(現所在地)に移転

明治新聞雑誌文庫


1935年 7月

農学部と第一高等学校が敷地を交換

農学部が本郷向ヶ丘弥生町(現在の弥生キャンパス)へ、第一高等学校が駒場へ移転

敷地交換後の本郷地区構内図
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1941年11月

東洋文化研究所設立


1944~1945年

附属図書館、法学部、史料編纂所で蔵書疎開が行われる

医学部(薬学科を含む)でも時期詳細は不明ながら疎開の記録あり


1945年 3月

空襲により農学部の木造建物の大部分が焼失、蔵書も失う


1947年 3月

社会科学研究所(前年8月設置)に、書庫と図書事務室を設ける(現在の社会科学研究所図書室)


1949年 5月

国立学校設置法公布により新制東京大学創設

教養学部・教育学部が新設され、法・医・工・文・理・農・経済・教養・教育の9学部設置


1949年 5月

新聞研究所を設置(現在の大学院情報学環・学際情報学府)


1949年 5月

第二工学部(1942年に千葉市に設置)の流れを汲み、生産技術研究所を設置


1949年 6月

同年5月に第一高等学校・東京高等学校が東京大学に包摂され
東京大学教養学部となったことにともない

第一高等学校附属図書館が東京大学教養学部図書室となる


1953年 4月

新制東京大学大学院設置

人文社会・社会科学・数物系・化学系・生物系の5研究科を設置


1953年 8月

宇宙線観測所設置(現在の宇宙線研究所)


1955年 4月

教育学部に図書室設置(現在の大学院教育学研究科・教育学部図書室)


1957年 4月

物性研究所設置


1958年 4月

薬学部設置、薬学部図書室設置(現在の薬学図書館)


1961年 9月

図書館機能近代化のためのロックフェラー財団が8,460万円の寄付を決定

これにより総合図書館改装工事を実施


1961年11月

医学図書館開館

財団法人チャイナ・メディカル・ボードからの25万ドルの寄付と
国費、医学部・薬学部関係者などからの寄付により
現在の医学図書館の建物(医学部総合中央館)が竣工

これにより医学部内に分散して保管されていた図書を集約

医学図書館


1961年11月

全学総合目録(ユニオンカタログ)の編成作業開始

全学総合目録を収めた目録カードボックス(総合図書館1階 大階段下)


1962年 1月

文学部図書室設置(現在の大学院人文社会系研究科・文学部図書室)


1962年 3月

生産技術研究所が六本木キャンパスに移転


1964年 5月

海洋研究所(2010年に大気海洋研究所に改組)に、図書室設置


1965年度

蔵書冊数300万冊突破


1965年 5月

農学部図書館開館(現在の農学生命科学図書館)

農学生命科学図書館


1965年 9月

現在の経済学図書館の施設が完成する。

経済学図書館


1966年 4月

総合研究資料館設置(現在の総合研究博物館)


1966年10月

教養学部自然科図書室設置(現在の大学院総合文化研究科自然科学図書室)


1967年 5月

教養学部教養学科図書室設置


1967年 6月

教養学部附属研究施設としてアメリカ研究資料センター設置
(現在の大学院総合文化研究科附属グローバル地域研究機構アメリカ太平洋地域研究センター)


1967年 6月

新聞研究所附属新聞資料センタ−設置
(現在の大学院情報学環附属社会情報研究資料センター)


1968年11月

東大紛争により総合図書館封鎖(翌年2月開館)


1969年 3月

外国雑誌一括購入業務の開始


1969年 7月

教養学部図書館開館

1965年に国費による第1期工事部分が開館
さらに募金による第2期工事で第1期部分の増築及び一部改修と旧一高図書館の全面的改修を行い
1969年6月竣工、同年7月完全開館


1973年度

蔵書冊数400万冊突破


1977年 4月

東京大学創立100周年


1980年度

蔵書冊数500万冊突破


1986年 5月

附属図書館電算化システム稼働

総合図書館と教養学部図書館において閲覧業務を電算化し、「図書館利用証」による貸出の開始


1986年 5月

OPAC検索サービスの開始


1987年度

蔵書冊数600万冊突破


1987年 5月

先端科学技術研究センター設置

平成


1993年 1月

OPACのインターネット公開


1994年 4月

総合図書館、自動入退館システムを導入(現在の入館ゲート)


1995年度

蔵書冊数700万冊突破


1995年 3月

『東京大学総合図書館漢籍目録』刊行


1995年 9月

遡及入力10年計画開始(第1期)


1995年10月

WWWサーバによる図書館ホームページの開設


1996年11月

東京大学学位論文データベースサービス開始


1996年11月

薬学部図書室が現在の所在地である薬学部資料館に移転、薬学図書館に名称変更

薬学図書館


1997年 1月

資料のデジタル化(附属図書館電子化事業)開始。霞亭文庫のデジタル化実施

霞亭文庫より『(頭書絵入)伊勢物語』
東京大学デジタルアーカイブポータルで見る


1998年

大学院数理科学研究科(1992年設置)の図書室発足


1999年 4月

情報基盤センター設置(教育用計算機センター、大型計算機センター、附属図書館の一部を改組)


1999年10月

Webブラウザに対応したOPACシステムの公開


1999年10月

GACoS(Gateway to Academic Contents System)公開(現在のLiteracyサイト)


2000年 3月

宇宙線研究所、物性研究所が柏キャンパスに移転


2000年 4月

電子ジャーナル導入試行実験開始(2003年度から本格運用)


2001年度

蔵書冊数800万冊突破


2001年 3月

Webリクエストサービス開始(現在のMyOPACサービス)


2001年 4月

生産技術研究所が駒場IIキャンパスに移転


2002年10月

駒場図書館開館

教養学部図書館と8号館図書室(1996年教養学部後期課程の改組に伴い、
教養学科図書室から名称変更)の資料を統合

駒場図書館


2004年 4月

国立大学法人化


2004年 4月

「東京大学附属図書館基本規則」を新たに制定

附属図書館は、総合図書館・駒場図書館・柏図書館・部局図書館からなることを規定し、
運営原則を「共働する一つのシステム」とすることを明記


2004年 5月

柏図書館が部分開館(正式開館は2005年2月)

柏図書館


2004年 5月

全学資料購入集中処理システムを暫定的に開始(12月より本格運用)


2005年 3月

e-DDSサービス開始及びASKサービス試行開始(2006年8月から正式運用)


2005年 4月

キャンパス間返却サービス開始


2006年 4月

工学系研究科と情報理工学研究科の各専攻図書室を組織の上で統合し
工学・情報理工学図書館発足

工学・情報理工学図書館


2006年 4月

東京大学学術機関リポジトリ(UTokyo Repository)公開


2006年 5月

SSL-VPN 試行サービス開始(後に正式運用)


2007年 4月

全学共通経費による基盤的学術雑誌等整備開始(第1期)


2008年10月

東京大学柏図書館友の会が発足


2010年度

蔵書冊数900万冊突破


2010年 4月

海洋研究所が柏キャンパス移転し気候システム研究センターと統合改組

大気海洋研究所図書室発足

大気海洋研究所図書室


2010年

新図書館に関する検討を本格的に開始


2013年 6月

総合図書館及び東京大学史資料室(現在の東京大学文書館)所蔵の
「東京大学史関係資料」が重要文化財指定


2014年 4月

新図書館計画におけるアジア研究図書館の構想に基づき
アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門(U-PARL)設置


2014年12月

新図書館計画における総合図書館別館の本工事着工


2015年 9月

新図書館計画における総合図書館本館の工事着工


2017年 7月

総合図書館別館のライブラリープラザ開館

総合図書館別館 ライブラリープラザ


2018年 4月

理学部の複数の専攻図書室を統合し理学図書館発足

これにより附属図書館を構成する図書館・室が30館となる

理学図書館


2018年 5月

総合図書館別館の自動書庫の運用開始

総合図書館別館 自動書庫

令和


2019年 6月

東京大学学術資産等アーカイブズポータル公開

2024年5月に東京大学デジタルアーカイブポータルにリニューアル


2020年10月

総合図書館内にアジア研究図書館開館

アジア研究図書館


2020年11月

新図書館計画として実施した総合図書館本館・別館の工事がすべて終了し
グランドオープン式典を開催

総合図書館 大階段


2021年 4月

アジア研究図書館研究開発部門(RASARL)設置


2021年 8月

EZproxyサービス開始


2024年 3月

2023年度末時点で、附属図書館30館の蔵書数合計が1000万冊を超える


2027年 4月

東京大学創立150周年

東京大学 創立150周年記念サイト


2028年12月

総合図書館竣工から100周年