鶚軒文庫 (Gakken Collection)

資料概要

本学医学部の教授であった土肥慶蔵 (どひ・けいぞう) が収集した蔵書の中の和漢医学書コレクション。

土肥慶蔵 (1866-1931) は皮膚泌尿器科学の分野で大きな功績を残した一方、漢詩文にも親しみ、「鶚軒 (がっけん)」と号したことからこの文庫の名が付いた。

収集資料は『鶚軒文庫所蔵目録』 (1929) によると[総記]、[哲学]、[法制・経済・社会]、[史伝]、[地理]、[文学・語学]、[医学・本草]、[理学・博物]、[芸術・諸芸]、[雑誌・雑書]など多岐に渡るが、土肥慶蔵の死後各所に分散してしまうことになった。当館鶚軒文庫はこれらのうち[医学・本草]にあたる資料が欠けることなく所蔵されていることを特徴とする。

和漢医学や医学史を主とするが、いわゆる遊郭の吉原や遊女に関する資料なども含まれる貴重な資料群である。

所蔵の経緯

土肥慶蔵没後、彼の妻が三井財閥の出身だったこともあり、三井家 (三井合名) が1931年末に蔵書を購入。その後整備が進められ、1939年に目録が完成、三井文庫所蔵資料として扱われるようになった。

幸いにも大戦中、戦火による消失は免れたが、戦後のさまざまな影響を受け各所に分散してしまうことになる。

当館がこの鶚軒文庫 (医学・本草分野) を入手した経緯は現在のところ不明。

形態 オリジナル
点数 4,618冊
所在 書庫 ※ただし、一部貴重図書 (60部)
利用条件 貴重図書の利用についてはこちらをご確認ください。
目録
参考文献
  • 「鶚軒文庫 (資料紹介)」山下政三『図書館の窓』 (東京大学附属図書館月報) 23(7), 65-66, 1984
  • 「鶚軒文庫の医學書」杉村英治『文献』(特殊文庫連合協議会) 13, 13-18, 1969
  • 中田易直先生談「戦後の三井文庫と文部省史料館について」『三井文庫論叢』35, 2001, p.1-38のうちp.27-31
  • 「土肥慶蔵と鶚軒文庫」酒井シヅ『古医学月報』 5, 7, 1974
  • 「東京大学総合図書館の古医書」杉村英治『同上』13, 1-3, 1974
備考