人情本


31 春色英対暖語 A00-4318

 為永春水著。刊本、中本5編15巻5冊。初編、天保8年(1837)3月、挑華庵序。2編、天保8年、為永春水序。3・4編、為永春水序。5編、平亭主人銀鶏序。原題簽、左肩無辺「英対暖語」。序題、初編「春色英対暖語の序」、「春色英対暖語二編」、3編「梅暦拾遺別伝の序」、「英対暖語五編序」。内題「〈春抄/媚景〉英対暖語巻之一梅ごよみ拾遺別伝」、「春色英対暖語巻之二(〜十五)梅ごよみ拾遺別伝」。尾題「〈春抄/媚景〉英対暖語巻之一」、「春色英対暖語巻之二(〜巻之十三、巻之十五)」。第1冊70.5丁、2冊67丁、3冊63丁、4冊62丁、5冊60丁。刊記、初編「天保九戊戌年正月発行」、2編「天保九戊戌年春正月発行」。各巻末に校合・補筆者として為永春蝶など7名を挙げる。5編序の後に「米八阿娜吉丹次郎の物語類本目録 文永堂販」として「恵の花」「春色梅こよみ」「辰巳の園」「英対暖語」「梅美の婦祢」「所縁の色香」が掲げられ「古来稀なる人情本の長物語 全部六十六巻つゞき 為永春水作」とある。これらは丹次郎と周辺の男女をめぐる恋愛模様を情調豊かに描いた梅暦ものと呼ばれる連作(ただし「所縁の色香」は未刊)で、本作はその4作目にあたる。