12 谷中本郷駒込小石川辺絵図


                   
  

12 谷中本郷駒込小石川辺絵図    高柴三雄誌  近江屋吾平板 嘉永3年(1850)再改 木版色刷 44 × 64 cm 総合図書館(鴎外文庫) J81:296  吉文字屋版切絵図の後約90年後、近江屋(近吾堂)が弘化3年(1846)から江戸全 体の切絵図の刊行を開始した。当初31図、後に一部の図を分割し38図で江戸をカバーし た。近江屋は、荒物商であったが、店先で道を尋ねられることが多かったことから、刊行を 計画したといわれる。淡い3色刷り(黄、青、緑)で、道路、河川・池、田畑等の区分けを している。また、大名の中屋敷、下屋敷等を「中」「下」等で記している。  展示図の中央やや下の「加賀宰相」は、加賀百万石の前田家の上屋敷で、現在は東京大学 となっているところである。また、図左「水道橋」近くの「水戸家」屋敷は、現在では東京 ドームがたっている。           

                              
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