講演会：「中国明末の出版文化と日本」

　展示会にあわせて１０月２６日（木）１５時から、総合図書館３階大会議室にて講演会を開催しました。テーマは「中国明末の出版文化と日本」で、講師は大木　康助教授（本学大学院人文社会研究科）でした。

1. 中国における書物の歴史

2. 明末の出版
   • 点数の増加
   • 隆盛の背景
     詩文集（別集）
     通俗小説（『三国志演義』『水滸誌伝』『西遊記』『金瓶梅』『三言二拍』）
     叢書
     総集（李　龍編『唐詩選』）
     
   • 書物の多様化
   • 出版文化人の誕生
     　夢龍、陳継　、李漁など
     
   • 江南地方を中心とする初期大衆伝達社会の成立

3. 明末の出版文化と日本
   • 井原西鶴
   • 漢籍の輸入
     名古屋・蓬左文庫の場合
     『四書千百年眼』崇禎６年（１６３３）序刊本、
     寛永１２年（１６３５）購入
     
   • 江戸時代の学問・文学と明末 『史記評林』
     朱子学・陽明学・古文辞学
     上田秋成『雨月物語』・曲亭馬琴『八犬伝』
     
   • 中国時代の学問・文学
     考証学
     『紅楼夢』
     
   • 鎖国と「華夷変態」