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ごあいさつ

 東京大学附属図書館では、毎年、全学で所蔵する貴重な資料を学内外の皆様にご覧いただくため特別展示を行っています。

 

 今年度は、「総合図書館貴重書展~原資料の保存と電子化による情報発信」と題し、開催することといたしました。

 

 東京大学総合図書館は、大正12年(1923)の関東大震災で図書館の全焼、資料の焼失という甚大な被害を受けました。その後、ロックフェラーJr.氏による図書館の再建に加え、国内外から数多くの資料の寄贈をいただきました。その中には、「南葵文庫」、「青洲文庫」など質量ともに充実した貴重な資料も含まれています。現在では、附属図書館の蔵書冊数は890万冊を超え、国内の大学図書館では随一の蔵書数を誇っています。

 

 学術情報の世界では、これまで紙媒体の資料が中心でしたが、昨今は、電子的な資料も普及し利用されるようになっています。図書館でも、本学の研究成果を電子媒体で蓄積・公開するシステム「機関リポジトリ(UTリポジトリ)」を整備し、また、貴重資料の電子化にも取り組んでいます。これらは附属図書館のホームページから自由にご覧いただくことができます。今回の展示は、総合図書館所蔵の電子化した貴重書を中心に、約60点をご紹介しております。普段目にすることの少ない貴重な原資料をこの機会にぜひご覧ください。

 

 平成22年10月

 

東京大学附属図書館長
古田元夫


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