東京大学新図書館計画の概要
東京大学は、教育と研究のさらなる充実と発展のために、本郷キャンパス総合図書館を大幅に拡充する新図書館計画を推進します。
図書館前広場の地下に新館を建設し、地下2〜3階には300万冊程度収蔵可能な自動化書庫を導入して文献・資料の安全な保存と有効な活用を図るとともに、地下1階には研究・学習のための多様で新しい機能を備えたライブラリープラザ(仮称)を設置します。また、総合図書館を改修して図書館機能を高度化し、館内に世界のアジア研究の拠点となるアジア研究図書館を新設します。さらに、資料の統合的なデジタルアーカイブ化や、国内外のさまざまなデジタル学術情報のハブ化の推進、またあらゆる大学構成員にとって良好な学習環境を提供できる高度なバリアフリーの実現等を計画しています。新図書館は、大学のもつ知を俯瞰し、高次の学習・教育研究活動を支援する21世紀のアカデミック・コモンズと位置づけられます。
新図書館が目指すもの
- 電子図書館と伝統的図書館の融合
本館前広場の地下に、約300万冊収容可能な巨大な自動化書庫をつくります(新館)。そのぶん本館では、より多くの本を手にとることが可能なスペースが生み出されます。電子情報と実物の本の間を自由に往き来する「ハイブリッド図書館」が誕生します。
- 世界最高水準のアジア研究図書館
本館4階には、アジア研究のための第一級の学術資料、貴重な蔵書やコレクションを集中させます。各国の研究者が集う世界最高水準のアジア研究環境をつくります。
- 教育との連携と国際化への対応
新館の地下1階に、学生たちの学習や自主的な研究活動をサポートする学びの広場「ライブラリープラザ」をつくります。これは東京大学が推進する、教育の改革や国際化の取り組みと連動しています。
- 日本の学術文化の世界への発信
上野/本郷地区には、不忍池を囲むように日本の中心的な博物館、美術館、大学が並んでいます。新図書館は、これら近隣の文化施設と緊密に連携して、世界への日本文化の発信の一翼を担います。
- 出版文化の公共的基盤
電子メディア時代の現在、活字文化は大きな変化を迎えています。新図書館は、大がかりな電子化を進めると同時に、実物の書籍を確実に管理、活用し、学術の発展に役立てていきます。日本の社会に確かな知を保証する公共的な基盤の役割を果たします。
総合図書館本館
建物と蔵書の歴史を尊重しながら、これからの将来に向けて機能する、アメニティ豊かな学習・研究空間として、総合図書館全面改修します。
〈フロア構成案〉
地上階の書架をすべてオープン化します(貴重書などを除く)。
- 4F
アジア研究図書館: アジア研究の最高の学術資料を揃え、世界のアジア研究をリードする。
- 3F
閲覧室: 総合図書館の特徴である天井高を活用した利用者のための空間。
- 2F
ブラウンジング ラウンジ: 新聞・雑誌の閲覧など利用率の高いサービスはアクセスの容易な場所へ。
ラーニングスタジオ: 活字出版活動にも対応。読むだけではなく、本を生産する場所。 - 1F
ゲート: 総合図書館の知の体系を一望できるエントランス。寄付者の氏名も掲示。
サービス・事務: 一体化された事務スペースにより、運営を強力に推進。自動化書庫とも連動。
メディアラボ: 電子メディア技術を駆使し、リアルとバーチャルを総合したハイブリッド図書館の拠点。
- 地下
保存書庫: 古文書等、貴重書籍も管理できる全学的な収蔵機能を確保。
新館
総合図書館前広場の地下に、日本最大規模の自動化書庫と、学生の自主的な研究や知識の交換を支援する全学スペースを建設します。
〈フロア構成案〉
- 地下1F
ライブラリープラザ(仮称):

・グループセッション・スペース
読書会や輪読会、研究プロジェクト会議など、学生が自主的に行う研究会的な活動のためのスペースです。・イベント・ステージ
研究成果のポスター展示、ブックトークなど、小規模なイベントができる場所です。・チュータリング・ゾーン
英語での論文作成、研究方法などに関する高度なチュータリングを検討中です。・ブックフォレスト・エリア
本との新たな出会いを育む、企画展示の書棚エリアです。
- 地下2〜3F
自動化書庫:

最先端の技術で安全に資料を保管できる、全自動の書庫です。自動化書庫は国立国会図書館や大英図書館をはじめ、国内外で導入が進んでいるもので、東京大学柏図書館でも2007年から稼働し、東日本大震災において安全性が確認されました。 資料はコンベアによって、総合カウンターのある総合図書館本館に運ばれます。所要数分程度を想定、研究室などからのオンライン資料予約も検討しています。
デジタルプロジェクト
以下のような項目について、順次推進していきます。
- 学術情報資源へのアクセス環境整備、全学のデジタル情報資源の統合的活用基盤の構築
- 過去から現在にわたる、東京大学教員の著作を中心とした学術アーカイブ構築
- デジタル・ライブラリアンの育成体制への貢献、デジタル人文学を基礎とした学内MLA連携
- 東アジア総合学術アーカイブの構築
景観・環境・安全への配慮
建築計画はキャンパス計画室と連携し、全学の長期的な構想を見据えて計画・実施します。 人命および資料の安全を最優先し、周辺環境に充分配慮します。
お問い合わせ先 電子メール:ac-info@lib.u-tokyo.ac.jp
(@を半角にして送信してください。)




