このページでは、附属図書館の年表と歴代館長をご紹介します。

東京大学附属図書館 年表

西暦
(和暦)

月 日 取り組み等

1877
(明治10)

4月12日

東京大学創設(法・理・文・医学部)

10月 法理文三学部構内の旧教師館二棟を修理し、書庫三棟を加えて図書館とする。図書館に関する規則を制定
1881
(明治14)

 

6月15日 東京大学職制が改正される
7月16日 職制の改正を受けて書記分科規定が定められ、図書課が設置される
8月 「東京大学図書館規則」(全51条)が制定され、法理文三学部と医学部とが、各別に図書課取締または図書課監督を任じる
1882
(明治15)
9月 法理文三学部の図書課において、取締を廃し、監督を置く
1884
(明治17)
8月9日 夏季休業中に法学部・文学部・大学本部を神田錦町一丁目一番地から本郷元富士町一番地へ移転。法文学部建物の2階の一部を書庫、事務室、閲覧室に充てて、法理文三学部図書館とする
1886
(明治19)
3月1日 帝国大学令が公布される。東京大学は工部大学校を統合して帝国大学となり、東京大学図書館も帝国大学図書館と改められる
10月14日 「帝国大学図書館規則」を制定。法理文三学部図書館と医学部図書館の規則上の総合
1892
(明治25)
8月18日 新図書館落成。教員閲覧室、学生一般閲覧室、図書館長室、図書館事務室、目録室、その他附属室、書庫よりなる。本館と書庫は二階建て。本館は216坪、書庫は104坪の広さ。建物内部の乾燥を待ち、図書の移転は1893(明治26)年7月1-5日
1893
(明治26)
  この年より、1914(大正3)年3月に法科大学大講堂(俗称「八角講堂」)が完成するまで、大学の卒業式は図書館学生閲覧室にて挙行されることとなる
1897
(明治30)
6月 京都帝国大学の創設に伴い、帝国大学を東京帝国大学と改称。図書館も東京帝国大学附属図書館と改称。「帝国大学図書館規則」も「東京帝国大学附属図書館規則」と改められる。また、「東京帝国大学官制」第14条において館長の職が設けられる
1899
(明治32)
2月 総長から図書館へ、商議会規程を定める旨の通達がある。図書館商議会の設置と同規則の制定
1918
(大正7)
9月30日 「東京帝国大学附属図書館規則」が改正される。図書館備付の図書と教室研究室その他の部局に備付の図書とを区分する等、最新の図書館管理法に準じた内容となる
1920
(大正9)
7月 学年始めを9月から4月に改正。1921(大正10)年4月から実施する
1923
(大正12)
9月1日 関東大震災。隣接する医学部医化学教室からの出火が燃え移り、附属図書館は炎上全壊。56万余冊の蔵書喪失。人的被害はなし
9月17日 国際連盟で東京帝国大学図書復興援助の決議がされる
1924
(大正13)
6月 帝国大学附属図書館協議会創設
12月30日 John D. Rockefeller, Jr.氏 より、図書復興のための400万円の寄付の申し出がある。1925(大正14)年1月14日の評議会に諮った後に受諾する
1925
(大正14)
7月1日 新図書館の建設着工。同月には大講堂(安田講堂)が落成
1926
(大正15)
1月28日 新図書館建設地鎮祭を執り行う
1928
(昭和3)
12月1日 新図書館の竣工式を挙行(12月1日を開館記念日とする)
12月5日 「東京帝国大学附属図書館規則」改訂。研究室関係その他が新たに加わる
12月10日 閲覧業務開始。「東京帝国大学附属図書館利用者案内」が作成される
1944
(昭和19)
8月 戦禍を避けるために、和洋貴重書等を山梨県市川大門町の渡辺家(青洲文庫旧蔵者)へ疎開させる(第1次: 木箱308個)
1945
(昭和20)
6月 和洋貴重書等を山梨県市川大門町の渡辺家(青洲文庫旧蔵者)へ疎開させる(第2次:木箱133個)
10月26日

疎開させていた貴重書の還送。この日に預け先の渡辺家より発送し、11月初めに着

1947
(昭和22)
3月8日 American Library Association(アメリカ図書館協会)選定、ロックフェラー財団資金提供により、戦時中の米英学術雑誌約150種のバックナンバーが寄託されることになり、伝達式が行われる
9月 帝国大学令等が改正され、東京帝国大学を東京大学と改称
11月28日 「東京帝国大学附属図書館規則」の改正
1949
(昭和24)
5月 新制東京大学創設
6月 第一高等学校附属図書館が東京大学教養学部図書室となる
1950
(昭和25)
3月27日 「東京大学図書行政商議会規程」を制定(「図書館商議会規程」は廃止)
1960
(昭和35)
6月 図書館改善のための実態調査費および図書館幹部職員のアメリカ大学図書館視察費として、ロックフェラー財団から約377万円の寄付を受ける
1961
(昭和36)
4月1日 附属図書館における部課制の実施。整理課、閲覧課を設置する
5月18日 図書行政商議会において、「附属図書館改善計画案」が出来上がる
6月27日 「附属図書館改善計画案」が評議会において承認される
9月 図書館機能近代化のための援助資金として、ロックフェラー財団が8,460万円の寄付を決定(改装工事は1964(昭和39)年3月完了)
11月15日 全学総合目録(ユニオンカタログ)の編成作業開始
1962
(昭和37)
10月1日 東京大学附属図書館報『図書館の窓』創刊
1963
(昭和38)
9月17日 「東京大学附属図書館基本規則」の制定と「東京大学図書行政商議会規程」の改正、「東京大学附属図書館長選定内規」制定を受け、同日に施行。上記「基本規則」により、学内の図書館を総称して附属図書館とし、本館を総合図書館と改称
11月9日 東京大学附属図書館改善記念式典を挙行
1964
(昭和39)
8月14日 新装したエレベーターの一般使用が始まる
9月15日 評議会において、附属図書館長は、評議員としてではないが、評議会に出席して発言することができる旨が決定する
1965
(昭和40)
5月10日 総合図書館5階にビュッフェが新設される
5月18日 「東京大学総合図書館規則」および「東京大学総合図書館運営委員会規程」制定
7月9日 総合図書館が国連寄託図書館のfull depositoryに指定される。8月9日付の資料から寄託される
1968
(昭和43)
11月22日 東大紛争のため、総合図書館が封鎖される
1969
(昭和44)
2月5日 1月11日に封鎖が解除されていた総合図書館が開館する
3月 外国雑誌一括購入業務の開始
1978
(昭和53)
12月1日 総合図書館再建50年記念式典を開催
1979
(昭和54)
6月 冷暖房設備の予算が付く
1981
(昭和56)
1月15日 共通閲覧証による国立大学図書館間相互利用制度が発足する
1982
(昭和57)
1月 裏田館長「東京大学総合図書館改善計画試案」発表(改修工事1984年3月 - 1987年4月)
1983
(昭和58)
1月31日 総合図書館のオンライン文献情報検索サービスが開始される
6月15日 総合図書館において、図書自動チェック装置を導入する。開架閲覧室の図書は、館内利用手続きが不要となる
1984
(昭和59)
12月17日 総合図書館と教養学部図書館間、ファクシミリでの通信が始まる
1985
(昭和60)
4月 附属図書館電算化プロジェクト発足
1986
(昭和61)
5月12日 総合図書館と教養学部図書館において、閲覧業務の電算化が始まる。「図書館利用証」による貸出の開始
7月1日 OPAC(On-line Public Access Catalog: 利用者用オンライン目録)検索サービスが開始される
1987
(昭和62)
4月 総合目録(洋書)遡及入力開始(-1990年3月)
バックナンバーセンター設置
1988
(昭和63)
4月1日 「東京大学総合図書館利用規則」施行
4月 共同利用図書購入費の学内措置開始
1992
(平成4)
4月 学術情報センターのNACSIS-ILLシステムに参加
1993
(平成5)
1月 UTnet(学内LAN)によるOPACサービス開始(インターネットへのOPAC公開)
3月 CD-ROMデータベース(医学部・Medline)ネットワークサービス開始
1994
(平成6)
3月 図書行政商議会、「東京大学附属図書館の将来像-今後の方策について-」を報告
附属図書館、「東京大学附属図書館-ひろがりとつながり-」を報告
4月 総合図書館、自動入退館システムを導入
7月 大型計算機センターでのOPAC検索サービス開始(24時間サービス)
1995
(平成7)
3月 1983(昭和58)年以来再整理事業を進めてきた総合図書館の漢籍を収録した『東京大学総合図書館漢籍目録』が刊行される。5月9日には山上会館にて刊行祝賀会を開催
9月 遡及入力10年計画開始(第I期)
10月 WWWサーバによる図書館ホームページの開設
1996
(平成8)
5月7日 総合図書館2階に設置したメディアプラザの利用が始まる
11月25日 CD-ROMサーバによるCurrent Contentsサービス開始
11月 東京大学学位論文論題データベースサービス開始
1997
(平成9)
1月 附属図書館電子化事業開始(霞亭文庫の電子化)
6月 本郷・駒場キャンパス図書館(室)間相互貸借のための集配サービス(キャンパスローン)開始(16部局42図書館(室)参加)
1998
(平成10)
7月 図書行政商議会、「附属図書館改善計画-よりよい利用者サービスの実現をめざして-」を報告
1999
(平成11)
4月 大型計算機センター、教育用計算機センター、附属図書館の一部を統合し、東京大学情報基盤センターが発足する
10月18日 Webブラウザに対応したOPACシステム(Web OPAC)の公開
2000
(平成12)
4月 電子ジャーナル導入試行実験開始
10月 総合図書館開架図書の分類変更開始(2002年8月完了)。総合図書館の独自分類からNDC(日本十進分類法)へ
2001
(平成13)
3月 新図書館電子化システム(図書館業務システム)運用開始
10月 Webリクエストサービスを開始
2002
(平成14)
2月 多言語対応版OPACのサービス開始
3月 総合図書館に自動貸出機を導入する
10月2日 駒場図書館の開館
2004
(平成16)
2月 柏図書館の竣工
4月 国立大学法人東京大学となる。国立大学法人化に連動する形で、「東京大学附属図書館基本規則」が40年ぶりに改正される。附属図書館は、総合図書館・駒場図書館・柏図書館・部局図書館からなることを規定し、運営原則を「共働する一つのシステム」とすることを明記
5月 全学資料購入集中処理システム暫定スタート(12月より本格運用)
2005
(平成17)
2月22日 前年5月13日に部分開館していた柏図書館が全面開館する
3月 e-DDSサービスの開始、ASKサービスの試行開始
4月 キャンパス間返却サービス開始
10月 遡及入力10年計画開始(第II期)
2006
(平成18)
3月 東京大学図書館憲章の制定
4月 東京大学学術機関リポジトリ(UT Repository)公開
8月 ASKサービス正式運用開始
9月 MyLibraryサービス開始
2007
(平成19)
4月 全学共通経費による基盤的学術雑誌等整備開始(第I期)
11月 UT Article Search, UT Article Link サービス開始
2008
(平成20)
4月 全学学生用図書費の恒常化
10月 全学資料購入集中処理システム(第2ステージ)開始
12月 総合図書館再建80周年記念式典、記念プレート除幕式、記念講演会開催
2009
(平成21)
12月 総合図書館棟ポーチ外灯復元記念披露及び点灯式
図書館間返送管理システム「楽返くん」が2009年度業務改善総長賞を受賞
2010
(平成22)
5月 キャンパスローンサービスの対象を拡大し、学部学生も利用可能に
10月 新図書館計画の検討開始
2011
(平成23)
3月11日 東日本大震災により多数の図書が落下・破損し、多くの図書館・室が一時休館
3月22日 MyOPACサービス開始
3月 新図書館構想推進委員会が発足
2012
(平成24)
4月 全学共通経費による基盤的学術雑誌等整備開始(第II期 平成27年度末まで)
12月 駒場図書館の「書架ナビ」が業務改革特別賞を受賞する
2013
(平成25)
3月 新図書館建設に向けた準備工事に着手
6月 総合図書館及び東京大学史史料室所蔵「東京大学史関係資料」の重要文化財(歴史資料)指定
12月 図書館引越作業効率化ツール「図書館ひっこしらくらくキット」が2013年度業務改革総長賞を受賞(平成27年度に国立大学図書館協会賞も受賞)
2014
(平成26)
4月 TREEサービス開始
アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門(U-PARL)設置
12月 新図書館建設の本工事に着手
2015
(平成27)
4月 遡及入力10年計画第III期開始
12月 明治新聞雑誌文庫所蔵資料データベース「明探」が2015年度業務改革特別賞を受賞
2016
(平成28)
4月 全学共通経費による基盤的学術雑誌等整備開始(第Ⅲ期 平成32年度末まで)
2017
(平成29)
7月 総合図書館別館(ライブラリープラザ)開館
2018
(平成30)
5月 総合図書館別館自動書庫の運用開始
10月 総合図書館別館ライブラリープラザのリニューアルオープン
2019
(令和元)
6月 東京大学学術資産等アーカイブズポータルをリリースする
2020
(令和2)
10月1日 総合図書館内4階開架フロアに、アジア研究図書館が開館
11月26日 総合図書館グランドオープン。記念式典を開催
2021
(令和3)
4月 アジア研究図書館研究開発部門(RASARL)設置
全学共通経費による基盤的学術雑誌等整備開始(第IV期)
8月 東京大学OPACがリニューアルし、電子ジャーナルと電子ブックが検索可能になる

 

歴代の東京大学附属図書館長

氏名
(よみがな)

所属
就任期間中のもの
任期
*当時の役職名称 **特記事項

末岡 精一
(すえおか せいいち)

文学部准講師、法学部准講師

1881(明治14).8.5 -
*東京大学法理文三学部図書課取締

田中 稲城
(たなか いなぎ)
文学部准講師 1882(明治15).3.4 - 1882(明治15).7.22
谷田部 梅吉
(やたべ うめきち)
理学士 1882(明治15).7.22 - 1883(明治16).12.11
*1882.9.より東京大学法理文三学部図書課監督
松井 直吉
(まつい なおきち)
理学部教授 1883(明治16).12.13 - 1885(明治18).11
木下 廣次
(きのした ひろじ)
法科大学教授 1886(明治19).3.9 - 1889(明治22).10.23
*帝国大学図書館管理
宮崎 道三郎
(みやざき みちさぶろう)
法科大学教授 1889(明治22).10.23 - 1890(明治23).3.24
田中 稲城
(たなか いなぎ)
文科大学教授 1890(明治23).3.24 - 1893(明治26).9.6
 
和田 萬吉
(わだ まんきち)
文科大学教授

1893(明治26).11.7 - 1923(大正12).11.29
*1897.6.より東京帝国大学附属図書館長

姉崎 正治
(あねさき まさはる)
文学部教授 1923(大正12).11.29 - 1934(昭和9).3.30
高柳 賢三
(たかやなぎ けんぞう)
法学部教授 1934(昭和9).3.31 - 1940(昭和15).6.14
市河 三喜
(いちかわ さんき)
文学部教授 1940(昭和15).6.15 - 1946(昭和21).10.4
高木 八尺
(たかぎ やさか)
法学部教授 1946(昭和21).10.5 - 1950(昭和25).3.30
*1947.9.より東京大学附属図書館長
高木 貞二
(たかぎ さだじ)
文学部教授 1950(昭和25).3.31 - 1953(昭和28).4.9
末延 三次
(すえのぶ さんじ)
法学部教授 1953(昭和28).4.10 - 1960(昭和35).3.31
岸本 英夫
(きしもと ひでお)
文学部教授 1960(昭和35).4.1 - 1964(昭和39).1.25
伊藤 四十二
(いとう よそじ)
薬学部教授 1964(昭和39).1.26 - 1969(昭和44).3.31
**1964.1.26-2.17は東京大学附属図書館長事務代理
松田 智雄
(まつだ ともお)
経済学部教授 1969(昭和44).4.1 - 1972(昭和47).3.31
今井 功
(いまい いさお)
理学部教授 1972(昭和47).4.1 - 1975(昭和50).3.31
安藤 良雄
(あんどう よしお)
経済学部教授 1975(昭和50).4.1 - 1978(昭和53).3.31
藤原 鎭男
(ふじわら しずお)
理学部教授 1978(昭和53).4.1 - 1981(昭和56).3.31
裏田 武夫
(うらた たけお)
教育学部教授 1981(昭和56).4.1 - 1985(昭和60).3.31
山崎 弘郎
(やまさき ひろお)
工学部教授 1985(昭和60).4.1 - 1988(昭和63).3.31
黒田 晴雄
(くろだ はるお)
理学部教授 1988(昭和63).4.1 - 1991(平成3).3.31
清水 忠雄
(しみず ただお)
理学部教授 1991(平成3).4.1 - 1994(平成6).3.31
開原 成允
(かいはら しげこと)
医学部教授 1994(平成6).4.1 - 1996(平成8).3.31
六本 佳平
(ろくもと かへい)
大学院法学政治学研究科教授 1996(平成8).4.1 - 1999(平成11).3.31
落合 卓四郎
(おちあい たくしろう)
大学院数理科学研究科教授 1999(平成11).4.1 - 2002(平成14).3.31
廣渡 清吾
(ひろわたり せいご)
副学長、社会科学研究所教授 2002(平成14).4.1 - 2003(平成15).3.31
小宮山 宏
(こみやま ひろし)
理事(副学長)、大学院工学系研究科教授 2003(平成15).4.1 - 2005(平成17).3.31
西郷 和彦
(さいごう かずひこ)
大学院工学系研究科教授 2005(平成17).4.1 - 2009(平成21).3.31
古田 元夫
(ふるた もとお)
大学院総合文化研究科教授 2009(平成21).4.1 - 2015(平成27).3.31
久留島 典子
(くるしま のりこ)
大学執行役、副学長、史料編纂所教授 2015(平成27).4.1 - 2018(平成30).3.31
熊野 純彦
(くまの すみひこ)
大学執行役、副学長、大学院人文社会系研究科教授 2018(平成30).4.1 - 2021(令和3).3.31
坂井 修一
(さかい しゅういち)
副学長、大学院情報理工学系研究科教授 2021(令和3).4.1 -